バイクの燃費が悪いランキング2024年版「正直金持ちしか乗れない！」

2024年、バイクや車など燃費の良さが注目されている中で、今回は「燃費の悪いバイク！ワーストランキング」をまとめていきたいと思います。

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燃費が悪いバイクランキングTOP10を紹介！

「燃費が悪いバイクランキング」では、メーカーの公式サイトに掲載されている60km走行距離の数値を基準に考えていきたいと思います。

10位：カワサキZ H2 SE

カワサキ Z H2 SEは、その名の通り、圧倒的なパワーを誇るスーパーチャージャー搭載のバイクです。このモデルは、全長2085mm、全幅815mm、全高1130mmという寸法を持ち、換装重量は241キロとなっています。このバイクは、ツアラーモデルのNinja H2 SX SEをベースにしていますが、フレームは軽量化を図るため専用設計されており、サスペンションもKECS（カワサキエレクトロニックコントロールサスペンション）により0.001秒ごとに減衰力を最適化しています。

フロントフェイスは、ダウンフォースを生み出すダクトと統合された単眼デザインを採用し、ミニマリズムを追求したスタイリングが特徴です。一見すると、900 Super Four Z1の後継とも言えるフラッグシップネイキッドモデルでありながら、Zシリーズの伝統を受け継ぐストリートファイターフェアリングが印象的です。

エンジンは、水冷4ストロークのDOHC直列4気筒スーパーチャージャーを搭載し、最高出力は200馬力、最大トルクは14.0kg-mを発揮します。従来モデルよりも低中速域にトルクを振り分けることで、日常の走行領域でもシリーズ史上最速のパフォーマンスを実現しています。しかし、そのパワーには燃費の犠牲が伴います。燃費は22.5km/Lで、Ninja H2 SXよりも6km/L低下しており、価格も最高250万円となっています。一般的な評価では、自然吸気のZ1000に比べて平均燃費は15.09km/Lとやや劣るものの、そのパフォーマンスは圧倒的です。

このバイクの燃費が悪い理由は、スーパーチャージャーによる高出力エンジンの性質にあります。スーパーチャージャーは、エンジンに強制的に空気を送り込むことで、より多くの燃料を燃焼させ、大きなパワーを生み出します。しかし、このプロセスは燃料消費を増加させるため、燃費は自然吸気エンジンに比べて劣る傾向にあります。特に、高回転での走行や加速時には、燃料消費が顕著になります。それにもかかわらず、カワサキ Z H2 SEは、そのパワフルな走りと独特のスタイリングで、多くのライダーから支持を受けています。

9位：スズキGSX-R1000R

スズキGSX-R1000Rは、スポーツバイクの王座を目指し、MotoGPのエンジニアが主導して設計されたモデルです。このバイクは、全長2075mm、全幅705mm、全高1145mmの寸法を持ち、車両重量は203kgとなっています。最高峰のレース技術が注ぎ込まれたGSX-R1000Rは、減衰応答性に優れたショーワのBFF（バランスフリーフロント）とBFRC（バランスフリーリアクッション）ライトを標準装備しており、MotoGPマシンに匹敵する整流効果を持つカウルを備えています。

さらに、3軸6方向の動きを検知するIMU（慣性計測ユニット）を活用したモーショントラックTCS（トラクションコントロールシステム）や、レーススタートを最適化するローンチコントロールを装備しています。パワーユニットは、水冷4ストロークのDOHC直列4気筒エンジンで、最高出力197馬力、最大トルク11.9kg-mを誇ります。可変バルブタイミング、高回転バルブ、トルク増幅液体、そしてハイレスポンスのフューエルインジェクションを組み合わせたブロードパワーシステムにより、常時フルパワーを発揮するインテークシステムを持っています。

燃費に関しては、22.1km/Lという数値が公表されていますが、これは60km/h定速走行時の数値であり、実際の使用状況では異なる結果が出ることがあります。スーパースポーツモデルの燃費が悪いとされる理由は、高性能エンジンが高出力を発揮するために必要な燃料の量が多いためです。特に、GSX-R1000Rのような高性能モデルでは、MotoGPからの技術移転による高回転域でのパワー発揮が求められるため、燃費効率が低下する傾向にあります。しかし、そのパフォーマンスは圧倒的であり、スポーツバイクとしての魅力を十分に発揮しています。

このバイクは、スズキのフラッグシップモデルとして長年にわたり進化を遂げてきました。燃費の優先順位が低いとされるユーザー層にとっては、パフォーマンスとスタイリングが魅力的でしょう。このように、GSX-R1000Rはスポーツバイクの楽しさを追求するライダーにとって、燃費以上の価値を提供するモデルです。

8位：ホンダCBR1000R

ホンダCBR1000Fは、その堂々たるスタンスと先進的な機能で、ヘビーウェイトクラスのバイクの中でも際立った存在です。全長2235mm、全幅740mm、全高1215mmのこのバイクは、車両重量273kgという重量級ながらも、前後連動ブレーキシステムであるデュアルコンバインドブレーキシステムを搭載しており、どちらのレバーやペダルを操作しても、前後の制動力を適切に配分し、理想的な減速を実現します。このシステムは、ホンダが安全性に対する独自のアプローチを示すものであり、ライダーにとって信頼性の高いパートナーとなるでしょう。

このバイクのエンジンは、998ccの水冷4ストロークDOHC直列4気筒で、最高出力93馬力、最大トルク8.7kg-mを誇ります。VPキャブレターを採用し、アクセルの応答性を俊敏に保ちながら、力強い走りを提供します。そのパワーは、上位モデルであるスズキGSX 1100に匹敵するほどです。燃費は22.0km/Lとされています。

燃費が悪いとされる理由は、高出力エンジンの特性にあります。高出力・高回転型のスポーツエンジンは、発進時に相当な燃料を消費します。特に、4000rpmまでの加速に必要な回転域を多用する街乗りでは、燃費が悪化する傾向にあります。これは、燃料調整が濃い（燃調が濃い）状況とも言え、特に停止と発進を繰り返す都市部の走行では、燃費の劣化が顕著になります。

ホンダCBR1000Fは、スポーツツーリングバイクとしての性能と快適性を兼ね備え、長距離の旅でもライダーをしっかりとサポートします。その堅牢なフレームと洗練されたデザインは、多くのバイク愛好家にとって、長年にわたる信頼の証となっています。そして、このバイクの燃費が悪いとされる理由についても、そのパワフルな走りと引き換えにあると理解されています。 それでも、CBR1000Fは、そのパフォーマンスとスタイルで、多くのライダーから愛され続けています。

7位：ヤマハYZF-R1M

ヤマハYZF-R1Mは、レーストラックからインスピレーションを受けた究極のスーパースポーツバイクです。その寸法は全長2055mm、全幅690mm、全高1165mmで、車両重量は200kgを超えるスリムながらも力強いプロファイルを持っています。コーナリング性能を最優先に設計されており、スイングアームの長さを確保することで、安定した操縦性と優れた挙動補正を実現しています。

YZF-R1Mは、フルカバードメナ一体型カウルを採用し、過去に問題となった排熱によるやけどのリスクを大幅に軽減しています。このバイクの心臓部は、水冷4ストロークのDOHC直列4気筒エンジンで、クロスプレーンクランクシャフト設計により、最高出力200馬力、最大トルク11.5kg-mを発揮します。10孔斜流インジェクターによる最適な燃料噴射位置は、効率的な燃焼を促進し、パワーとレスポンスの両方を高めています。

YZF-R1Mの燃費が悪いとされる理由は、その高性能エンジンの特性にあります。クロスプレーンクランクシャフトは、フラットプレーンクランクと比較して燃費が悪いと言われています。これは、エンジンのパワーとトルクを最大限に引き出すために必要な燃料の量が多いためです。また、このバイクはサーキット走行を前提に設計されており、一般道での燃費効率よりもパフォーマンスを優先しています。その結果、燃費は21.6km/Lとなり、一般的な乗用車に比べて低い数値となっています。

6位：スズキGSX-S1000

スズキGSX-S1000は、スーパースポーツの血統を受け継ぎつつ、ストリートファイターとしての個性を確立したモデルです。全長2115mm、全幅810mm、全高1080mmの寸法を持ち、車両重量は214kgとなっており、スリムながらも力強い存在感を放っています。このバイクは、GSX-R1000のエンジンをベースに、市街地やワインディングロードでの走行に適した電子制御システムS.I.R.S.（スズキインテリジェントライドシステム）を搭載しており、ライダーの意図に応じた応答性と制御性を提供します。

エンジンは、水冷4ストロークのDOHC直列4気筒で、最高出力150馬力、最大トルク10.7kg-mを発揮します。低中速域でのトルク向上のために排気カムプロファイルを見直し、電子制御スロットルシステムと組み合わせることで、スムーズな加速と力強い走りを実現しています。60km/h定速走行時の燃費は21.2km/Lとされており、これは国交省届出値に基づくものです。WMTCモード値では17.0km/Lとなっており、実際の走行状況によって燃費は変動します。

燃費が悪いとされる理由は、高性能エンジンの特性にあります。スーパースポーツ由来のエンジンは、高出力を発揮するために必要な燃料の量が多く、特にアクセルを開けた際の瞬間的な燃料消費が大きいためです。また、市街地での停止と発進を繰り返すような走行では、燃費がさらに悪化する傾向にあります。

スズキGSX-S1000は、ストリートでの走りを重視しつつ、スーパースポーツのDNAを色濃く反映したバイクです。

5位：ホンダCBR1100XXスーパーブラックバード

ホンダCBR1100XXスーパーブラックバードは、その名の通り、空の王者SR-71ブラックバードに匹敵する速さを地上で実現したバイクです。1996年から2008年にかけて製造されたこのモデルは、水冷4ストロークDOHC16バルブ直列4気筒エンジンを搭載し、1137ccの排気量から最高出力164PSを引き出しました。そのパワーは、空力に優れたボディカウルと組み合わせることで、市販状態で時速300kmを超える最高速を実現しています。

このバイクの設計は、CBR900WRファイアーブレードの技術を受け継ぎつつ、集中アルミシャシーや空力に特化したグラマラスなエアロダイナミクスを採用しており、その結果、バイクはただ速いだけでなく、乗り心地も優れています。しかし、その性能を支えるのは、燃料消費率21.0km/Lという、スポーツバイクとしてはやや劣る燃費です。これは、高出力エンジンと高速走行に適した設計が、燃料効率を犠牲にしているためです。

ホンダCBR1100XXスーパーブラックバードは、その圧倒的なパフォーマンスと、スリリングな走りで多くのライダーを魅了し続けています。その存在は、まさに陸上の超音速機と言えるでしょう。そして、その価格は最高79.8万円となっており、その価値を十分に反映したものとなっています。排気量差も695ccから1137ccへと大きく、そのパワーは最速を求めるライダーにとって唯一無二の選択肢となっています。

4位：カワサキNINJA H2カーボン

カワサキNinja H2カーボンは、技術の粋を集めた逸品であり、その性能はまさに航空機の領域に迫るものがあります。全長2085mm、全幅770mm、全高1125mmのこのバイクは、車両重量が231kgとなっており、その堅牢なトレリスフレームは、川崎重工業の産業ロボット技術による精密なロボット溶接によって組み立てられています。このフレームは、高速走行時の安定性を保ちつつ、軽量化を実現しており、その結果、バイクは優れた操縦性を誇ります。

このバイクの魅力は、そのパワーユニットにもあります。水冷4ストロークのツインカム直4スーパーチャージャーにより、最高出力231馬力、最大トルク14.4kgを発揮します。これにより、クランクから9.18倍の増速を得る過給機スーパーチャージャーが、圧倒的な加速力を生み出し、クローズドコースではH2Rモデルが時速400kmの世界最速記録を樹立しています。

しかし、この高性能は燃費の面では犠牲となっており、市販ガソリンを使用しても燃費は20.5km/Lにとどまります。

カワサキNinja H2カーボンは、スーパーチャージャーを搭載した高出力エンジンが燃費の悪さの主な原因です。スーパーチャージャーはエンジンに大量の空気を供給し、それによって大きなパワーを発生させますが、それは同時に燃料消費も増加させます。また、このバイクは加速に特化したギア比を持っており、高速道路での巡航でも燃費が悪いという報告があります。実際のユーザーの経験によると、燃費は13km/L前後であり、加速時にはさらに燃費が悪化するとのことです。

3位：ホンダ VFR1200F/DCT

ホンダVFR1200F/DCTは、スポーツ性とツーリングの快適性を融合させたモデルとして、モーターサイクル愛好家から高い評価を受けています。このバイクは、MotoGPマシンRC212Vで培われた技術を活かした4分割アルミダイキャストフレームを採用し、高速走行時の安定性を追求しています。また、オフセットピボット式のスイングアームは、レーサーRVF750の血統を受け継ぎながらも、日常のライディングにおいてもその性能を発揮します。

このバイクの心臓部であるパワーユニットは、水冷4ストロークのSOHC V4エンジンにより、最高出力82馬力、最大トルク11.3kgを実現しています。ユニカムバルブトレインを採用することで、シリンダーヘッドをコンパクトに保ちつつ、ツインカムに匹敵するバルブ機構を実現し、出力の維持に貢献しています。

しかし、このバイクの燃費は20.5km/Lという数値に頭打ちし、リッターオーバーのSOHC2気筒モデルであるレブル1100の新車価格以上でありながら、燃費も11km/Lを下回ることがあります。この燃費の悪さは、高性能エンジンと複雑なバルブ機構が燃料消費を増加させるためです。また、重量268kgという車両重量も、燃費に影響を与える要因の一つとなっています。さらに、このバイクは高速道路での巡航においても燃費が悪化する傾向があり、実際のオーナーからは平均燃費が16.84km/Lであるとの報告があります。

2位：カワサキZX10RR

カワサキZX-10RRは、その圧倒的なパフォーマンスとレース由来の技術で、モーターサイクル愛好家の間で高い評価を受けています。このバイクは、スーパーバイク世界選手権（SBK）での勝利を目指して設計された、市販車の中でも最高峰のレースモデルです。そのため、公道走行は可能ですが、その本質はサーキットでの走行に特化しています。

カワサキZX-10RRは、全長2085mm、全幅750mm、全高1185mmの寸法を持ち、車両重量は207kgとなっています。これにより、機敏なハンドリングと優れたコントロール性を実現しています。

心臓部には、水冷4ストロークのDOHC直列4気筒エンジンが搭載されており、最高出力は204馬力、最大トルクは11.4kgf・mを発揮します。このパワーユニットは、チタン製のコンロッドや専用ピストン、高面積ラジエーター、そしてオイルクーラーを標準装備しており、高い耐久性とパフォーマンスを提供します。

ZX-10RRの燃費は20.3km/Lとなっており、これはサーキットでの速さと耐久性を重視した結果です。価格は300万円を超える設定となっており、世界限定500台の生産という希少性が価格に反映されています。

ZX-10RRは、ジョナサン・レイ選手がSBKで6連覇を達成した際に使用されたモデルをベースにしています。そのため、レースでの実績がそのまま市販モデルにフィードバックされており、完璧な状態を維持しています。

またZX-10RRには、クイックシフター（KQS）が装備されており、クラッチ操作なしでシフトアップとシフトダウンが可能です。また、サスペンションはサーキット走行に最適化されたセッティングが施されています。2021年モデルでは、エンジンのバルブ駆動にフィンガーフォロワーロッカーアーム、コネクティングロッドを軽量なチタニウム素材として、エンジンの出力向上、レスポンスアップを図っています。

1位：スズキ ハヤブサ

スズキハヤブサは、その名の通り、鳥類の中でも最速を誇るハヤブサからインスピレーションを得た、圧倒的なパフォーマンスを持つバイクです。最新モデルは、2180mm×735mm×1165mmの寸法に、車両重量264kgという堂々たるスペックを誇ります。13年ぶりのフルモデルチェンジを経て、スズキインテリジェントライドシステム（S.I.R.S.）やSDMS-αなどの最新電子制御システムを搭載し、ライダーに未体験の走行体験を提供します。

初代モデルが300km/hのリミッター規制の先駆けであったことに対し、現行モデルはより成熟し、水冷4ストロークのツインカム直4エンジンから最高出力188馬力、最大トルク15.2kgを引き出します。耐久性に定評があり、ケースボルト1本単位までの改善が図られています。また、従来の二下流式燃焼室TSCCは廃止され、充填効率の高い燃焼室に一新されました。シリーズ伝統の5連メーターには300km/hが刻まれ、燃費は20.2km/Lと他メーカーに配慮した数値が設定されていますが、実際の燃費はその性能を考慮すると決して悪くはありません。

バイクの燃費が悪いとされる理由は、エンジン特性や運転者の心理に大きく関係しています。バイクのエンジンは高回転でその出力やトルクを最大限に発揮するように設計されており、ショートストローク傾向があります。これにより、低回転から高いトルクを発揮することは比較的難しくなっています。また、スロットルを回せば回した分だけエンジンが回って加速するため、運転者は高回転でエンジンを回しがちになり、結果として燃費が悪化する傾向にあります。

スズキハヤブサは、そのスリリングな走行性能とともに、燃費の面でもライダーに意識的な運転を促す設計となっています。このバイクは、ただの移動手段ではなく、パフォーマンスを楽しむためのマシンであり、そのためには燃費の犠牲もいとわないという、スポーツバイク愛好家の心をくすぐる存在です。

スズキRG500ガンマやヤマハRZV500Rのような伝説の2ストロークバイクがカタログ値で32.4km/Lを謳いながらも、実測値が大幅に異なることがあるのと同様に、ハヤブサもカタログ数値と実測値には差があることを理解しておくべきでしょう。80年代の捏造が露呈したとされるカタログ数値の闇を超え、現代のハヤブサは進化を遂げた究極のスポーツバイクとして、その地位を確固たるものにしています。

燃費が悪いバイクのワーストランキング10選のまとめ

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